2013年1月元日、大鳥神社。
それは突然の出来事だった。
天から舞い落ちた謎の巻物
その巻物には宝物の場所を示す地図と謎の言葉が書かれていた。
"二十一世紀二度目の巳年。三つの蛇玉を集め祈らば奇跡がおこらん"
どうやらその蛇玉という宝物をすべて集めるとどんな願い事でも叶うという。
完全にドラ◯ンボールのパクリだ…。
ベタで胡散臭すぎる…。
胡散臭い出来事ではあったが、無駄に好奇心旺盛で暇だったSORAの選ばれし社員達は蛇玉探しの旅に出るのであった。
パンパン
「お客様のビジネスがうまくいきますように。」
「社員が健康で元気に仕事ができますように。」
「東日本大震災で被災した方々にたくさんの幸せがありますように。」
それはいつもと同じ正月であった。
その巻物には謎の地図とこんな文章が。
"二十一世紀二度目の巳年。三つの蛇玉を集め神蛇に祈らば奇跡がおこらん"
「21世紀の2度目の巳年っていつだ?えーっと、昨年が辰年だから…。今年じゃん!」
「3つの玉を集めると奇跡が起る…。」
「胡散臭い、胡散臭すぎる…。ほとんどドラ◯ンボールだし…。」
暇な社員も集まったので、大鳥神社で発見した謎の巻物をどうするか話し合うことに。
「これドン・キホーテで売ってるパーティーグッズじゃない?」
「でも、空から降ってきたんだぜ、この巻物。」
「ってことは本物…。」
「偽物かもしれないけど、本物の可能性もあるから宝物を探しにいこう!」
暇にしてたこともあり7人の意見はまとまった。
「栃木県ってレモン牛乳がソウルドリンクというあの栃木県?!」
「よし、決定!暇だし、レモン牛乳も飲んでみたいし、でかい夢も見れそうだし、那須高原行ってみよう!もちろん、旅費は自腹で。」
「最後の蛇玉とったどー!」
奇跡的にも1日で3つの蛇玉を見つけたSORAの勇者達。
巻物に記してあることが真実なら、この3つの蛇玉を天に向けて祈れば、なんでも願いが叶うはず。
半信半疑の中、SORAの勇者達は宿に戻り一つだけ叶えられる願いごとをどうするか夜通し話し合うことに。
「100,000,000兆億円の現金が欲しい!」
と、もはやいくらなのか分からない金額を要求するもの。
「女装グセを治したい!」
と、突然カミングアウトするもの、
「今後出てくる願いごとをすべて叶えたい。」
と、強欲半端ないもの。
到底、勇者とは思えないような願いごとばかり。。
そんな中、二人の勇者が誰の願い事を叶えるかで、口論に。
そしてお酒が入っていたこともあり、口論は次第にエスカレートしていく。
「今までも判断に迷った時は、”夢をカタチに”という理念と”5つの行動指針”に立ち帰ることで、困難を乗り切ってきたじゃないか!」
この騒動があった事で、自分のことだけを考えていた勇者達は大切な何かに気づき、願い事はひとつにまとまった。
誰かが裏切って勝手に願い事を言ってしまうのではないかという緊張感。
そして、想像以上にゆるキャラな神蛇のフォルムに動揺を隠せないSORAの勇者達であったが、全員の気持ちは固まった。
SORA勇者達「神蛇様、私達がお世話になっている方々に、多くの幸せと笑顔が訪れますように!!」
神蛇「ホントにその願いことでいいのだな?」
SORA勇者達「はい、お願いします。」
誰も後悔するものはいなかった。
神蛇「願いは叶えた。2013年、お前達がお世話になっている人々には、ハンパない幸せが訪れるであろう」
そう言い残すと、神蛇様は消え、集めた蛇玉は大空へ飛び散っていった。
SORA勇者達「ありがとうございます。神蛇様。」
SORAの勇者達の心の中は清々しい気持ちに満ちあふれていた。
あれから数週間。
いつもと変わらない日常。
神蛇伝説が本物だったのか、偽物だったのか今となってはわからない。
ただひとつ、今回の冒険でSORAの勇者達は大きなものを手にいれた。
それは、
「一人だけが幸せになることに何の意味もない。
お世話になっているお客様、仲間、家族、みんなの幸せを作ること。
それが自分達のミッションであり、
社会に対しての存在意義である」
ということ。